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RMR的オーディオドラマの作り方・イメージボードと絵コンテ編

RMR的オーディオドラマの作り方、
第四弾は「イメージボードと絵コンテ編」です。

音響劇は声のお芝居と劇中音楽と効果音で表現する物語なわけですから、
「耳で聴く」ドラマなのです。「目に見えない」のです。

「目に見えない」のですから舞台のセットやアニメの背景画のように、
美術設定を起こさなくても良いじゃん、
という作り方もあろうかと思います。

そうは言っても、音響をしようと思えば、

「この台詞はどれくらい反響感をいれようか」

とか、

「このシーンで聴こえなければいけない環境音はいかに」

とか、
その都度、脚本をみながら頭をフル回転させていくのは、
将棋やチェスの駒運びをほぼ覚えられないわたしとしては、
場面設定をメモにしておかないと、

「Aのシーンではホニャララだったのに、
 Gのシーンではこうだよ。いったいどうなってんの?」

のようになったり、

「Cのシーンで、あのアラーム音だったのだから、
 Rのシチュエーションならこのアラーム音で」

というように、
変わっていると違和感が出てしまう部分と、
変わっていないとドラマとしてメリハリがない点が出てしまう。
などの弊害があります。

ですので、制作資料の一例ですが、
音響情報がとっ散らからないようにイメージボードをサラっと描きます。

■ヒロインの住んでいるのは、
 築年数がそう新しくはない3階建ての市営アパートで、
 小学校の隣にあることにしよう!
 しかも、部屋は建物の端っこで学校寄り。 
アパート

とか、

■主役ロボを運用する指令室のレイアウトでは、
 オペレーターチームや指揮をするキャラたちがどう座っているのか、
 そして、どういう情報をモニターしながら
 戦っている現場の主役ロボを支援しているのか
指令室
を整理しておきます。

それを元に、絵コンテを描きます。

指令室のレイアウトを決めておくことで、
そのシーンで最も緊張感が生まれる(またはその逆)
PAN位置を考えやすくなります。
絵コンテ1
絵コンテですから、
本来は音像を決めるためには使わないとは思うのですが、
ザックリメモを描くぐらいであれば充分に流用できるかな、と。

上記のフォーマットだと、描いた情報は次のように変換して編集します。

・画面/絵
 台詞を言う登場人物のPAN値
 どれくらいオンマイク(まはたオフマイク気味)にするか

・内容
 音響劇の情報として実際に聴かせたい要素を書きます
 ここに効果音についてもメモしてしまいます

・台詞/音
 アニメだと微妙な尺合わせや、原画や動画の都合で、
 キチンとした台詞を文字として書くのが普通のようですが、
 相当のボリュームになりますし、
 そんなことをしていると日が暮れてしまうので、
 脚本が頭に入っていて「画面/絵」の欄に絵を描いてしまっていますから、
 ここには、収録台本(脚本)に採番しておいた行番号だけを描きます。

 分業制の色合いが濃い場合は、もっと緻密な、
 もしくは、全然違う手法があると思います。

 「絵コンテがないと編集できないよ!」
 というオーディオドラマの編集さんも、そういないと思いますし、
 編集をやられる方とは別な方、たとえば、演出家さんが、
 絵コンテを描いてきて、これを編集してよ!
 と言われても、編集マンとしておもしろくない作業というか、
 その絵コンテ的な作業を台本と収録された台詞を使って、
 いかに世界を構築するのかこそ編集マンの編集マンたる本分だ!
 という場合もありますから、
 不用意に絵コンテなんかを描いて、
 編集さんのテンションを下げても仕方ないというか。

 つまりは、ケースバイケースだとは思います。

 余談が長くなりました。

 この欄では「画面/絵」に描いた登場人物がしゃべる順番や、
 どんな動きをしているか、などもメモしています。

 ちなみに、主人公メカの操縦席は、
 これこれこういうデザインで、
 ホニャララな情報が表示されるモニターがあるよ。
 ということも、イメージボードとしてザックリ決めてあります。

・時間
 絶対に30分で完結するように!というようなしばりがないため、
 ここは、贅沢に、シーンの間合いを優先させます。
 なので「できうる限りソレッぽい演出のタイミング」を狙いますから、
 この欄はスルーです

下の絵コンテは、
敵メカを攻撃する様子をモニターしている指令室側のシーンです。
絵コンテ2
この辺の、

・左の敵メカに右から光線
・撃たれた敵メカがセンターから左
・光線が当たって嬉しい指令室の博士が右
・敵メカさらに押されて左にはける

という一連の流れは、舞台演劇のカミテ・シモテの応用です。

これを全部、逆方向で構成してしまうと、
どうなるかは、想像していただけますと幸いです。

掲載した2枚の絵コンテは、両方とも、
「超鬼兵ガルヴァイド・エデンダイバー episode 1 巨人再来」の、
中盤からクライマックスにさしかかる部分のシーンのものです。

episode1巨人再来は、約30分尺なので、それをこの手順でやっておけば、
残りの3話分は、場面構成もおのずと見えてきますから、
なにがなんでも絵コンテとかイメージボードを書かなくても、
スンナリと作業を進められます。

スンナリというのも、あくまで工程上のはなしで、
実際は一つの効果音をどのように演技させるかなどの、
試行錯誤の悶絶の編集が続くわけですが。

こういう設計図をお見せするというのは、

「なるほどぉ~」

と思っていただけるよりも、

「全然、言うほど効果的じゃないじゃないの」

というご印象を持たれる確率の方が多いのではと想像できますから、
制作側の資料として公開するというのはリスキーなだけなのですが、
編集過程をお見せする機械もありませんし、
これからオーディオドラマを制作してみたいなぁ、
と思われている方のご参考になれば幸いです。

次回、第五回は、同人だからこそできる、
もしくは、まったく参考にならないかもしれない、
かつ、RMRとしても同じような制作体制はとれないかもしれない
非現実的なRMRの制作スケジュール実績編をご紹介します。

ではでは。

**************

オリジナルロボットオーディオドラマ
「超鬼兵ガルヴァイド・エデンダイバー」
エデンダイバー ロゴ500
全四話、完結。ダウンロード販売にて公開中です。
よろしくお願いいたします!
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プロフィール

ふるいけ

Author:ふるいけ
オリジナルロボットストーリーを軸とした創作集団「RMR」の管理人。映画、音楽全般、カラオケ、物語創作、作詞作曲、舞台観劇と節操なしに思ったことを書き綴ってます。合言葉は「打倒ガンダム、復活イデオン!」。

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