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RMR的オーディオドラマの作り方・香盤表編

「RMR的オーディオドラマの作り方」、第三弾は香盤表です。

香盤表!?

なんすかソレ!(~o~;)

という方もいらっしゃると思いますので、
wikiから引用しますと、

「制作裏方における香盤
  演者と出演時期(出演順番、登場時刻、場面)を対比させた表。
  演劇・撮影・イベント等で裏方が用いる進行表。スケジュール表。
  細かな時間単位で区切られる。」

とあります。

舞台演劇や音楽ライブ、映画など、
表現手法や露出させるメディアによって、
必要とされる項目は違ってくるとは思いますが、
RMRでは、長年、次のようなフォーマットで使っています。

エデンダイバー香盤表
(クリックすると拡大されます)

横軸に登場人物名、縦軸にシーン番号。
右端には、そのシーンあたりでオンマイクになる登場人物数の合計と、
それが3人以上になった場合は、フラグを立てる表示升を設けています。

なぜ3以上かといいますと、スタジオ収録するときにマイクを3本使うため、
フラグがあがったシーンにはマイクワーク
(役者さんがママイクに対して入れ替わりで演技をする動き)
が発生することから、事前にそれを視覚的に把握しておくのです。
そうすると、リハーサルの時点で、
演出プランと芝居のタイミングを想定できます。

RMRでは、基本的に、役者さんはスタジオ収録しています。

自分で録音機材を揃えてマイクのセッティングをしたり、
録音ソフトウェアを操作して的確にお芝居を録音する、
というのは、これまた、それらだけで、匠の技巧が必要ですから、
役者さんの素晴らしい渾身の演技を記録するために、
そこは、お金で解決します!

これは、RMRは、年に何本もオーディオドラマを制作しないという、
個人企画サークルならではの選択肢かもしれません。

機材を揃えたり録音のノウハウを日々勉強して、
上手くなるまで現場を踏み続ける!
というような修行期間をやっていると、
それでは、いつまでも本番に踏み切れません。

商業作品ではないので、
まずは作品を完成させるのが眼目になりますし、
製作の大部分を個人でさばくことを考えると、
不得手なところには集中投資をして、
プロフェッショナルな録音エンジニアさんと、
快適な収録環境をきちんと得るのは、
結果的に、コスパが良いのではと考えています。

RMR作品は、ひとつの作品を一日で収録する というのが、
制作進行上のポリシーです。

また、それを超えるような作品は企画しないように注意しています。

役者さんのスケジュールを
何日もわけて調整するのはなかなか大変ですし、
その都度、スタジオを押さえるのも手間です。

実際の商業作品ですと、アニメや洋画、ゲームの吹き替えなどは、
役者さんのスケジュールの都合や、
大人数が入れるスタジオを何日もおさえるのがたいへん等々
の理由から、登場人物が全員別日で1人ずつ録音!
といった神業炸裂の現場も多いそうです。

個別に録音というのは、最近だと同人のボイスドラマ作品で、
全員が自宅で録音という、いわゆる「宅録」も主流のようですが、
録音に使うマイクが違ったり、マイクと役者さんの距離からくる質感や、
なによりも、その場ですぐに演出指示ができない手法のため、
諸般の事情が無い限りは、そのシーンに関係する役者さんは、
一同に会していただいてスタジオで収録するほうが、
圧倒的に、監督としてはありがたいのであります。

また、同人の企画で一緒にチームを組むことになったわけですから、
わいわいガヤガヤと集まってやることで、
収録後の打ち上げで飲むビールが最高に美味しくなります。

ここ、重要です!

これが「月に一本単位で作品を発表していくぞ!」
というコンセプトになってくると、
スタッフの体制も含めて大きく変わってくるかとは思います。

横道にそれましたが…

この香盤表があると、
どのシーンで、誰がスタジオの録音室にいなくてはいけないのか、
Aさんはしばらく出番がないので、ミキサー室側で休憩していただこう、
などの人員の配置なども考慮するときに明確化できます。

「休憩時間」をいかに取るのか。

これは、

「予定通り収録を終わらせる」

のと同じくらい重要なファクターです。

RMRはロボットものなので、
比較的、叫んだり、大声の芝居が多いです。

特に後半になってくると、クライマックスのため、
そういうシーンの連続に。

主役を演じていただく役者さんは、台詞量も登場シーンも当然多く、
たいへんな体力と精神力をふりしぼってご尽力いただくわけですが、
そのあたりも踏まえて、いかに休憩していただくのかは、
演技のテンションの維持と、喉の疲れのバランスもあり、
ひじょうに難しい点かな、と感じています。

RMR作品は、概ね、シーンの順番どおりに収録をしていきます。

ですので、終盤は、スタジオ利用時間と
打ち上げ会場の居酒屋の入り時間もあわせて、
ハラハラしながらの収録です。

別日のリハーサルで、通し稽古はやっていますが、
本番で生まれる冴えたお芝居もありますから、
それを重視して演出していきます。

というか、RMRの場合は、
役者さんが皆さん素晴らしい脚本の読解力と、
表現力を持っていることもありまして、
本番当日は、ほぼ、ノーディレクションなんですが。

縦軸のシーン番号の升で、赤と青にセル色を変えているのは、
スタジオ収録メンバーの中で、都合により早退される方がいる部分です。

赤は、その方のピン録り。青は、掛け合い芝居あり。

今回のエデンダイバーでは、マナカ役がそのパターンだったため、
盾に一線、ピンク色になっているシーンがその対象でした。

マナカはメインキャラということもあり、
一話冒頭から最終話のラストシーンまで出番がありますから、
ピン芝居のところと、掛け合いシーン部分を録音するために、
当該シーンを当日の一番最初に収録しました。

なので、ラストシーンも、午前中の早いうちに録り終わっていました。

そういう算段も、この香盤表があるとないでは大違い!
というか、香盤表なしで、段取りは組めません。

グリーンの升は宅録の役者さんの登場シーンです。

エデンダイバーは4話構成での公開にすると決まっていましたから、
シーン単位での区切りに合わせて、話数の区切りも入れておきます。

この香盤表で、〇がついたシーン。
登場人物の台詞があるシーンですが、パッと見たときに、
〇の数が多いシーンが、物語上の見せ場になっていることが多いです。

これは一概には言い切れませんが、
作劇の構成上のチェックにもなります。

一人芝居でぐぐーっと盛り上げる手法もあるからです。

ただ、群像劇っぽい物語の場合、
登場人物の多いシーンが盛り上げポイントである
という近似値性はあると思います。

逆を言えば、登場人物が多いのに、盛り上がっていないシーンは、
脚本上で意図的に行っているという恣意性がない場合、
たぶん、どこかに無駄があります。

単純にガチャガチャしただけのシーンになっている可能性大です。

そういう、脚本の可視化としての機能もあります。

また、編集を行う際に、どのシーンからどのシーンまでを、
一つのファイルとして作業をするかといった設計図にも使います。

パソコンのマシンパワーがハイパースペックであれば問題ありませんが、
総尺2時間半にならんとするオーディオドラマを、
延々とタイムラインに乗せて編集するのは、
物理メモリーが悲鳴を上げてしまいます。

それに、シーンを何ブロックか一緒に扱うことで、
ここでも、各話あたりの作劇の構成上の問題点を見つけることができます。

それは、脚本の推敲の時点で行われているべき事項ではありますが、
いざ、お芝居という形になって、更に編集してみたときに、
シーンの順番を言え替えた方が効果的だなと感じられたり、
バッサリカットしたほうが、全体のお芝居の生きる場合があります。

その時に、シーン番号でチェックできる香盤表があると
これまた最高に便利です。

エデンダイバーは、シーン数でいうと、100シーンでした。

これくらいなら、A4の両面印刷一枚で済みます。

登場人物の人数は、40。
実際的には、ガヤシーンを別日で音声劇サークルさんの稽古日に
お邪魔して録音したりもしていますから、
50人くらいになります。

香盤表のもう一つの大事な機能である、
タイムスケジュールについても、本来であれば入れ込めれば最高です。

RMRでは、とりあえず割愛した状態で行っています。

全体尺は、台本のページ数で推測できますし、
リハーサルのときに時間をチェックして本番に臨んでいる
という実態もあります。

というわけで、たぶん、こんなに長々と説明されんでも、
香盤表なんて、常識でしょ!
といった方々が殆どだとは思います。

フォーマットについても、もっと機能的なものが、
ネット上でたくさんの方が紹介されていらっしゃいますから、
そちらもご参考にされてはいかがでしょうか。

次回は、

「オーディオドラマなのに絵コンテ!?」

について、書きたいと思います。

*********

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ふるいけ

Author:ふるいけ
オリジナルロボットストーリーを軸とした創作集団「RMR」の管理人。映画、音楽全般、カラオケ、物語創作、作詞作曲、舞台観劇と節操なしに思ったことを書き綴ってます。合言葉は「打倒ガンダム、復活イデオン!」。

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